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ジョンのこぶしを考える

さて、このコーナーをどう構築するか。
ジョンのことを考えるとき、その想いはとてつもなく広がり、もう収拾つかなくなってしまう。
あれも言いたい、これも書きたい。

と、ブツブツ言っても仕方ない。「Loving JOHN」(これはメイ・パンの著書の題名をパクりました) なんてブチあげた以上、とりあえず思いつくままに書きましょう。

そこで、手始めにビートルズのアルバムを年代順に追って、その中から1~2曲をピックアップ、ジョンの素晴らしいボーカルをわたくしなりに分析する、ということにしました。

まず、デビューアルバム「Please Please Me」。
好きだなあ、どれも。この中から1曲なんて難しいけど、本日のテーマ「こぶし」から言って
「Baby It's you」にしましょう。
これはカヴァーだけど、私はこういう初期のカヴァー曲大好き。まあ、ジョンの声で歌う歌ならほぼ何でも好きなのだが、同アルバムの「Taste Of Honey(by Paul)」なども、初めて聴いたときから気にいった曲です。

ジョンの声。鼻声だけど、透明感がある。力強いのに、切ない。
初期の声は、この「せつなさ」が際立ってました。そこにジョン独特の、誰にも真似のできない節まわし。男も惚れるという、ジョン・レノンの声なんだなあ、これが。

この曲、フラれても、「君なんだ、僕はどうすればいいの?ほかの誰も欲しくない、君だけなんだ」というもともと切ない歌詞。そこでジョンはいきなり「ウォ・ホー~ン(Uh, oh,)」と猫なで声を出します。これこそジョンの奥義。母性本能をくすぐるとでもいうのか。ここで私はKOされました。

この「ウォ・ホー~ン」 は、都合3回出てきます。これだけ嘆かれたら、フッた彼女も彼の元に戻るのでは、と言いたくなるような、すがりつくような「ウォ・ホー~ン」。特に「ホー~ン」の声の抜け方が絶妙。これは、計算してできるものではないでしょう。ジョンだと普通に歌うだけで、あんなニュアンスが出せるんだ。だってこれ、考えてもみてください。普通の男が「ウォ・ホー~ン」なんて言ったら、オカマか何か・・・何でしょう?
恐るべし、ジョンのこぶし。

ではオリジナルも1曲。ここはやはり「There's a Place」でいきましょう。
「When I feel low」の「ロ~オォォォ~」が秀逸です。
それからサビに入る直前、「Like I Love Only You」の「ラ~ァァぁブ」も、ね。
ジョン節全開。こういうこぶしって、作曲したときはもちろん考えてなかったんでしょうねぇ。
歌ってるうちに自然とこうなっちゃうんでしょうね。それがジョンなんだなあ。

ポールの場合、曲によってボーカルスタイルが変わりますね、特に後期に顕著に。「この曲はこういうふうに歌おう」とか、決めてから歌ってるような気がする。器用でいろんな声が出せるからこそ、そうなるのでしょう。いわゆるテクニシャン。
ジョンの場合は、根っからのソウル・シンガー。心の叫びをただ歌うだけ。
なのにそこには、40年経った今も人々の(私の)心をとらえてはなさない、永遠の輝きがあるのです。

語りすぎたかな(^^)
(なお、音源を提供してくださったさつきのじょんどう氏に、この場を借りて厚く御礼申し上げます)
ジョンのこぶしを考える_b0036381_3185038.jpg

by gbsatomi | 2004-10-09 01:09 | LOVING JOHN & FAB4


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