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RUBBER SOUL ジョンの発露・ポールの胎動

40歳で偶然ビートルズ熱が再燃し、その後バンドをやったりこんなブログを書いたりするようになった私は、あらためて「一番好きなビートルズのアルバムってなんだろう?」と考えることがままあった。
いつか、このブログの記事のコメント欄に「私が一番好きなアルバムは、RUBBER SOULではないかと思ってます」と書いたことがある。b0036381_292210.gif

ジョン偏愛の私は、もとから「Sgt.」もそんなに好きじゃないし、「REVOLVER」もそう。「ABBEY ROAD」は好きだけど、よく聴くとB面は未完成曲をジョージ・マーティンマジックでつなげたのと、円熟味を増したビートルズの演奏がいいのであって、ほとばしるような活気があるアルバムではない。そしてこれらはやはりポールのアルバムなのである。
よく言われる「【A HARD DAY’S NIGHT】までがジョンである」という説にはほぼ同意する。
その後、「FOR SALE」を経て「HELP!」は誰もが絶頂だと思っていたジョンの痛切な叫びだったわけだし、アルバム自体はA面映画のサントラ盤という位置づけ、B面はそのころの録音を節操なく並べてあり、あまり高く評価できない。
やはり分岐点は「HELP!」の後、「RUBBER SOUL」である。
これは、ぶっ壊れる直前のジョン――1度頂点に立って、それから迷走を始めるまでのジョンの「嵐の前の静けさ」であり、才能とセンスが凝縮されているのではないか、と思うようになった。

楽曲は、IN MY LIFE、NOWHERE MAN(ネーミング最高)など歌詞も曲も素晴らしいものがある。シュールなNORWEGIAN WOODもいい。あまり評価されてないけどRUN FOR YOUR LIFE(浮気娘なんてアホな邦題はやめてほしい。ん?今はなくなってるのかな)も私は好きだ。ジョンの声が好きな人はこの曲やTHE WORD(同:愛のことば)は好きなんじゃないかな。

ポールの楽曲をみると、DRIVE MY CARでは若い頃からお得意の黒っぽいR&Rボーカルを披露していてgoodだし、MICHELLEではきらめくポップセンスを発揮、よくまあこんなコード進行で洒落たメロディーを、とピアノで弾いててため息がでるほどだ。しかしこの2曲はいいとして、YOU WON’T SEE MEは冗長で散漫、I’M LOOKING THROUGH YOU はサビの部分がつまらない、と「不世出のメロディーメーカー」となるにはまだまだ若く不十分であったと思う。(独断的感想です・・・ポールファンの皆さんごめんなさい)

でもこのアルバムはポールにとっても直後「REVOLVER」で才能を爆発させ、ポール的頂点「Sgt.」につながる布石となる、重要なアルバムであることには違いない。

などと考えていくと、「私ってやはりRUBBER SOUL好きだわ~」という結論に達したのである。
本当は初めて聞いたシタールの音色に魅せられただけかもしれないのに。
いや、そのNORWEGIAN WOODの訳詩を見て、幼稚な中学生がちょっとジョンの声に色気を感じ、ぽっと大人への憧れを感じだだけ、それが好印象のすべてだったかもしれないのに。
いや、IN MY LIFEのピアノ間奏――当時の私には「これはピアノじゃない、チェンバロだ」としか思えなかった、その間奏を耳コピして弾いて悦に入っていたから、それだけかもしれないのに。
いや、NOWHERE MANの歌詞カードを見た兄が「ジョンはここですばやくWHATって言ってるんだよ」と言い、「ゆーどんのー ちょうー みっしん」としか聞こえなかったところに小さくその頃まだ習ってなかった関係代名詞what が入ってて
You don't know what you're missing と歌ってたことに驚き、兄をプチ尊敬したから、だけかもしれないのに。

こうして、「いや、いや」と次々と理由になりそうなエピソードをあげていけるのも、やはり私がこのアルバムを好きな証拠なのでしょう。

そして、結論。
何を言いたかったかというと、4月ごろだったかな、東芝EMIのビートルズオフィシャルサイトで「あなたの好きなビートルズのアルバムは?」という人気投票をやってて、私は「マイナーかもしれないけど」と思いながら、RUBBER SOULに1票を投じたのである。
先日、その投票結果がメールで来てなんと、
1位アビイ・ロード18 %
2位ラバー・ソウル14 %
3位ザ・ビートルズ13 %
4位リボルバー12 %
5位サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド11 %
6位レット・イット・ビー7 %
7位プリーズ・プリーズ・ミー7 %
8位ハード・デイズ・ナイト7 %
9位マジカル・ミステリー・ツアー4 %
10位ウィズ・ザ・ビートルズ3 %
11位4人はアイドル2 %
12位ビートルズ・フォー・セール2 %
13位イエロー・サブマリン

となっていたのです。

おそらく、近年人気の「REVOLVER」あたりが「ABBEY ROAD」と首位を争うのかな、と思ってたので、ちょっと驚いた。
そこには
国内で300万枚のセールスを記録した『ザ・ビートルズ1』がリリースされた2000年11月、アンケート葉書によるアルバム人気投票の結果は『アビイ・ロード』、『レット・イット・ビー』、『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブバンド』が上位を独占しました。あれから6年経ち、やや変化が現れました。
となっていて、たまにこんな統計をとるのも面白いな、と思った。
そして
投票年代はなんと15~19歳・男性が一番多く、続いて40~44歳・男性。ビートルズの音楽が次世代に受け継がれている結果となりました。
だって。やっぱり私、男性・・・?

そのオフィシャルサイトには
皆様から頂いたコメントは来週から年代別にいくつか抜粋して発表していきます。とあったので、もしかして私のコメント、載らないかしら?などと、調子よく考えている。
何て表現したのか、思い出したいのよね。。。
ところでHNはsatomiにはしませんでした。そのHNだけは覚えているけど・・・フフフ、それはヒミツ。
オフィシャルサイトの人気投票結果
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by gbsatomi | 2006-06-26 02:14 | LOVING JOHN & FAB4

♪見上げてごらん夜の星を☆

見上げてごらん 夜の星を 小さな星の 小さな光りが
  ささやかな幸せを うたってる

 見上げてごらん 夜の星を ぼくらのように 名もない星が
 ささやかな幸せを 祈ってる

 手をつなごう ぼくと 追いかけよう 夢を 二人なら 苦しくなんかないさ 


今夜、何気についていたテレビ番組で故・坂本 九の特集をやっていた。b0036381_1542227.gif
「九ちゃん」といえば私の世代は、その歌手としての絶頂期をリアルタイムで知っていることはなく、知識として「SUKIYAKI」(上を向いて歩こう)が全米No1ヒットに輝いたこと、そして何と言っても日航ジャンボ機事故で亡くなった人、という印象が最も強く残る人物ではないだろうか。あの時、社会人1年生だった私は自分のことだけ考えてるお気楽人生まっしぐらで、九ちゃんの追悼番組をおそらく見たと思うが、その人となりを深く追求することもなければ、彼の残した名曲の数々に思いを馳せることもなかったはずだ。

そんな私も四十路に入り、ちょうど長男が中学に入学したころ、人生の苦境に立たされることとなった。長く肝臓を患い、年に1~2回短期入院してはいたが元気だった母が、その春から長い入院生活に入っていた。「今回ばかりはいつもの入院とは違う・・・」 見舞いに行くたび不安になったが、それでも最悪のことは考えもしなかった。
考えたくなかったから考えようとしなかったのだ。

時を同じくして、私は中学PTAのコーラス部の勧誘を受け、軽い気持ちで入部した。「仕事をしてても大丈夫よ、練習毎回出なくても全然平気よ、楽譜見て歌っていいのよ」 この言葉に釣られ、フラ~っと入ってしまった。

週に2~3回は仕事の合間を縫って往復5時間かかる母の病院に行き、その傍らコーラス部の練習に出る、というなかなかハードな日々だったが、練習自体はとても楽しかった。
ところがある朝、連絡網が回ってきた。
コーラス部員のAさんの高校生になる息子さんが、バイク事故で亡くなったという。
「あなたはまだ入ったばかりで面識がないから、お香典は参加しなくていいわ。でもあなたと同じパートの方だから、今後会ったときそいういうことがあったと覚えといてね」  
ベテランの先輩がそう指示した。
せっかく高校生になるまで無事に育っても、そんなことってあるんだ・・・と漠然と思った。

さて、その息子さんのお葬式直後の練習に出たが、どことなくみんな沈んでいる気がした。そんなムードを吹き飛ばすように指導者のBさんが明るい声を出した。
「じゃあ今度の曲は 『見上げてごらん夜の星を』 です!」
前回の練習でもフツウに歌った曲だった。
ところが、今回はわけが違う。
「夜の星」 「小さな星」 「ささやかな幸せ」 「名もない星」 「祈ってる」
1つ1つの言葉が、その場にいた全員の心をヒットした。
この曲自体はラブソングなのだろうが、なんというかタイミングが良すぎたというか悪すぎた。
Aさんとも息子さんとも面識のない私が「なんだか泣けちゃう…」と思ったときには、もうみんな泣いていた。
歌詞というものが、こんなに心に迫るものだということを初めて知った。

さらに、その日はハードな曲が待っていた。
「千と千尋の神隠し」の主題歌「いつも何度でも」の楽譜を渡された。
この曲はテレビでもよく流れていたので聞き覚えはあった。が、歌詞を見て愕然とした。
そのときの私にはつらすぎる内容だった。

1 呼んでいる 胸のどこか奥で  いつも心躍る 夢を見たい
  かなしみは 数えきれないけれど  その向こうできっと あなたに会える

  繰り返すあやまちの そのたび ひとは  ただ青い空の 青さを知る
  果てしなく 道は続いて見えるけれど  この両手は 光を抱ける

  さよならのときの 静かな胸  ゼロになるからだが 耳をすませる
  生きている不思議 死んでいく不思議  花も風も街も みんなおなじ 

2 呼んでいる 胸のどこか奥で  いつも何度でも 夢を描こう
  かなしみの数を 言い尽くすより  同じくちびるで そっとうたおう
  
  閉じていく思い出の そのなかにいつも  忘れたくない ささやきを聞く
  こなごなに砕かれた 鏡の上にも  新しい景色が 映される

  はじまりの朝の 静かな窓  ゼロになるからだ 充たされてゆけ
  海の彼方には もう探さない 輝くものは いつもここに
  わたしのなかに 見つけられたから


おそるおそる歌う私に、病院のベッドに力なく横たわる母の、土気色の顔がフラッシュバックされた。
「さよならのとき」 「ゼロになるからだ」 「死んでいく不思議」 「閉じていく思い出」・・・・・
当時の私が一番恐れていたこと――母との永遠の別れをこの歌詞は示唆しているかのようだった。2回目は、とても歌えなかった。私はバッグからハンカチと携帯を取り出し、音楽室から飛び出して人目につかない廊下でむせび泣いた。

「ゼロになるからだ」という言葉が、特に胸に刺さった。
2番では、そのゼロになるからだを「充たされてゆけ」と歌っている。
最後の方は、悲しみというよりは希望を見出したような表現になっている。
が、とにかく私には辛かった。今でもこの曲は歌えません。
母のからだは半年後、抜けるような秋晴れの日にゼロになった。

作詞者(覚 和歌子さん)は、何を意図して「千と千尋の神隠し」の主題歌をこの内容にしたのだろう?宮崎アニメに興味がなく、この作品もテレビでざっと見ただけの私には、よくわからないのです。

さて、冒頭の九ちゃんの番組に戻るが、彼のお母さんも彼が23歳くらいで歌手として絶頂のときに亡くなったそうだ。コンサートが始まる直前に母の死を知らされた彼だが、気丈にもあの人懐っこい笑みを浮かべながら2時間歌いまくり、最後のアンコール曲が「上を向いて歩こう」だったという。

上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
思い出す 春の日 一人ぼっちの夜

幸せは 雲の上に 幸せは 空の上に

泣きながら 歩く  一人ぼっちの夜
  
悲しみは 星のかげに 悲しみは 月のかげに

上を向いて歩こう  涙がこぼれないように
泣きながら 歩く 一人ぼっちの夜 一人ぼっちの夜


いやあ、これはキツいでしょう。
番組内の再現フィルムでも、九ちゃん役の人(よく似ていた)が、涙を流しながら笑みを浮かべて歌っていた。
この曲の「涙」の意味はいろいろにとれるけど、しみじみと味わい深い、いい曲だなと思う。そういう昭和の歌謡曲の良さを知ってる、最後の世代なのかな、私の世代って。

そして、この番組を見て坂本九氏は享年43歳だったと知った。
今の私と同じじゃない!
そんな若くして亡くなってしまったのか。もっとやりたいこと、いっぱいあったでしょうに。。。とあらためてその死を惜しむ気持ちになった。
そして、はたと気づく。
私は生きているんだ、生かされているんだ、と。
世の中に、どれほど多くの「生きたかったのに、生きられなかった命」があることか。
バイクの少年も、私の母も、有名人の九ちゃんも。
その時々の「平均寿命」まで生きられることが幸せな人生だと仮定するならば、人間は有史以来何千万、いや何千億の人々が無念の死を遂げていることだろうか。
生かされていることに感謝しなければ、と今さらながら思う。
九ちゃんの歌を聞いていろいろ思い出し、そんなことにふと気づかされた夜でした。

コーラスの練習、サボってないで行かなくちゃ・・・・・
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by gbsatomi | 2006-06-08 02:01 | DIARY


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