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兄弟 【Part1 いかにして育てるか】

普段テレビドラマなどまず見ない私が、5日連続でかじりついて見たドラマが終わった。
11月17日から放映された「弟」(石原慎太郎原作)。
石原裕次郎のファンでもないし、その全盛期も知らない私だが、この、日本でも超有名な兄弟がいかにして育ち、どんな人生を送ったか、ということは何年前だったか、原作が出たときから興味があった。
なぜ興味があるかというと、男の子二人を育てるうえで、いつもその育て方を模索しているからだ。
原作は、当時本屋でむさぼるようにして読んだものだ。しかし、読みすすめていくうちに「やっぱり買うのはやめよう」と思った。
日本のケネディ家みたいな家の話は「しょせん、庶民には参考にならないわ」なんて思ったからだ。

しかし、ドラマは夢中で見てしまった。ドラマだから誇張もあるだろうが、よくできたものだったと思う。
私のように、普段見ないけど見たという人がたくさんいたのか、5日間連続視聴率20%以上という快挙を成し遂げたようだ。

男の子というものは、母親にとって全く未知なる存在、違う生き物のようである。
女にはどうしてもその生態が理解できない部分がある。例をあげるとキリがない。「なぜズボンのポケットからあのように奇っ怪なものが次々と出てくるのか」「なぜ学校での出来事を逐一言わないのか」「なぜしょっちゅう取っ組みあってじゃれているのか」「なぜ私より背が低いのに私より足が大きいのか」……(これは違うか)
そのような「生き物」を幸か不幸か二人も授かってしまい、その育て方についてはいまだ試行錯誤の連続である。

結婚まもない頃、姑と一緒に入院中の実家の母を見舞ったときのこと。病院の廊下で偶然、私の従姉とすれ違った。彼女は5才と2才の男の子を連れていた。姑は、私が従姉を紹介するとにこやかに挨拶したが、彼女たちと別れたあとこう言い放った。
「男の子二人の子育ては一番難しい。母親の力量が問われるっ!」
何だかその言い方は気分良くなかった。「私の従姉のことをそんなふうに言わなくていいじゃない」と思った。まさか5年後に自分が力量を問われる立場になるなど想像もできなかった。
今、姑は私のことを「お手並み拝見」と思っているに違いない。「あなたの息子よりずっと立派な人間に育ててみせるワ」と心に誓っている。(だ~いじょうぶ?)

さて、そういう私に対して、実母の意見はこうだった。
「とにかくお兄ちゃんを優遇しなさい。何でもお兄ちゃんのほうが上、と位置付けなさい。そうすることによって弟は兄を敬うようになるし、そんな弟を兄は可愛いと思うようになるのよ」
母によると、兄弟は長じて仲が悪くなる場合が、えてしてあるという。世界でたった二人の兄弟なのだから、とにかく仲良く育ってほしい、と願っていたようだ。
当時30才だった私は、この意見に反発した。「どうして?そんなことしたら、弟は『兄ばかり可愛がられて自分は差別されてる』って思うじゃない。そしたら兄を敬うことなんてなく、仲悪くなるわよ、兄弟は平等であるべきよ」
「でもママはいろいろ見てきて、やっぱり長男をたてて育てた兄弟ほど、大人になって上手くいってることが多いのよ」
今では遺言となってしまった母の言葉だが、私は当時どうしてもそれに同意できなかった。そして意識的に長男をたてるようなことはしなかったと思う。しかしこの母の意見というのはボディブローのようにじわじわと効いているかもしれない。
(ドラマでは、兄、慎太郎氏は父亡き後「石原家の家長」として扱われていた)

母親としてはやはり、長男に比べてどうしても弱い立場の次男の肩を持つことが多い。例の従姉が、私が次男を出産したときに言った。「絶対、下の子のほうがかわいいと思うようになるわよ」この言葉の意味が最近わかってきた。
次男は外でどんな顔をしていようと、我が家では常に最年少。つい、いつまでも赤ちゃん扱いしてしまうのだ。
今夏、長男が私の背を越えたときに次男は必死で背伸びして、「ほら、ボクもこんなに大きくなったよ」と言った。それでも私よりまだまだ小さいが。そんな次男に私は「いい~の!あなたは大きくならなくても。このままでいいの!」とほっぺを思いきりなでなでしてしまう。

彼らが幼い頃、よく私に聞いた。
「ねえ、ママ。ママはぼくらのどっちのほうが好き?
「どっちも好き」
「でもホントはどっち?ねえ、絶対怒らないから教えて」
「だからどっちも好きだってば」
「でもさあ、本当はどっちかが好きでしょ、ねえ、教えてよ。怒らないからさ~」
だから、どっちも好きなんだって。たった二人しかいない子どもに優劣などつけられません。(5、6人いたら多少の好き嫌いはあったかもしれないけどね…)
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by gbsatomi | 2004-11-25 17:59 | DIARY

Voice Changer

さて、不肖わたくしがこのブログを始めて1ヶ月半。「ブログ」の定義などあまり考えずに勢いで始めてしまった感があるものの、こんな拙いものでも毎日見てくださる方々がいらっしゃる、というとは本当にありがたいことである。

なぜ、「いらっしゃる」とわかるかというと、管理者ページに「訪問者数」というものがカウントされているからだ。1アクセス1回ではなく、1台のPCにつき1回とカウントされるらしい。
だから、同じPCから何度アクセスしても、訪問回数は「1」となる。ちなみに、どなたがいらしたか、ということは全くわかりません。だから安心して(?)いらしてくださいませ。

前に、ある掲示板で「ブログは究極の自己顕示」と書いてあるのを見て、うーん、と考えてしまった。まあ、たしかにHPほどは人のお役に立たない。というよりは・・・「全く役に立ってない」に等しいなぁ。だって、私の場合は、自分の思いのたけや、体験したことなどをずらずら綴ってるだけなんだもん。

そう思うと、やはり読んでくださる方に対して、ただの自分の日常をずらずらと書き連ねるだけでは失礼だと思うし、せっかくこういう、自分の考えを発信する場を与えられているのだから、できれば建設的な意見や文章を書いてみたい。願わくば読んでくださった方に「なるほど~」とか「ふむふむ」なんて思ってもらえるようにしたい、少なくとも「ちぇっ!こんな文章読むんじゃなかった」なんて思われないようなものにしたい・・・・・・とは考えているのです、一応。

で、すみませんが以上が今日の長~い前置き&いいわけです。
というのは、この1週間というものの、風邪による体調不良でどうしようもありません。
いくつか、「ブログ用のネタになる」と思ったものを書き溜めているのですが、どうにも上手くまとめられないので、ごめんなさい、今日は「風邪ひきさん日記」にさせてくださいm(__)m

というわけで、「風邪だ」と感じたのが先週火曜日。なんと1週間も引きずっている。
それも先週の金曜の夜から「声」を失ってしまった。
それは「ハスキー」というものを軽く超えてしまって、「本当に出ない」「出そうとしても息の音だけ」「必死で出して、絞り出すような聞き取れない声」 という具合である。
イメージとしては「もんたよしのり」 がカゼひいたような・・・声。

さて、そうなると当然いろいろな支障が出てくる。
一番残念だったのは、先日の合唱コンクールのリベンジをもくろんでいた、14日の「東急音楽祭」に出られなかったこと。(シクシク)
困ったのは、仕事のアポとり(取材申しこみ)ができないこと。ただでさえ、弱小メディアであるからいつもアポとりの電話をするとき、こちらのことを理解してもらうのに苦労するというのに、「カゼをひいたもんたよしのり」が電話してきたら、怪しさ満点、「絶対に」取材拒否されるだろう。
そして「息子たちを叱れない」 これも相当困った。
いつもは口うるさい母親が無言なのをいいことに、やりたい放題。う~っ許せない。
「ママ、○○していい?」
「(絞り出した声で)ぃ・・ぃ」
「わは!ママ、『イェイ』だって!」
「(怒)!」

一方、「ケガの功名」的なこともあった。
「ピンポーン」と鳴ってインターホンを見ると宗教の勧誘らしき複数女性。
「・・ぁぁは・・ぃ・・・」
「奥さま・・ですか?・・・私どもは○○で、○○のために○○を・・・」
「kkkkヶっkoぅで・su」
「あ、はい、失礼しました」
いつもならなかなか帰らないのに、そそくさと引き下がって行った(やったね!)

「プルルルル・・・」と日曜日の昼間の電話。よくあるあれかもしれない。
誰も居間にいない。仕方ない、出るか。
「○わ○さんですか?こちらは○○マンションといいまして、今、○○駅前にマンションを・・・・・」 この手の勧誘は、こちらに有無を言わせずいきなりしゃべりまくるのだ。
「mmもぅ・・kkかぃ・・mまssし・・tた」
「あ、ああのう。。。ど、どこに買ったんでしょうねえ、あ、じゃあ。そうですか。じゃ、じゃあ・・」
あまりの彼の狼狽ぶりに私は出ない声で高らかに笑った。(というのも今想像すると、気味悪いが)
だって、いきなり「エクソシスト」みたいな声で自分の話をさえぎられたら、誰だってあせっちゃうよね。

「ピンポーン」 まただ。今度は隣の奥さんが回覧版を持ってきた。仕方ない、出よう。
「sssす・・ぃmま・・ssせnん、kkこ・・ぇgが・・」
「あら、カゼ?大変ねえ。でも声が出ないとなんだかしおらしいわね」
「(ムッ!)・・・」

さて、今日火曜日は、「もんたよしのり」から「森進一」くらいに改善した。
(つい、「おふくろさんよ・・・」と揺れながら歌ってしまいそうだ)
しかし、この声のおかげで職場では「まあ、かわいそう」「早く帰っていいわよ」
と、皆の同情を買い、早めにあがらせてもらえた。
ああ、同情してくれるなら先週の火曜日のほうがつらかったのに。なまじ声が出てたから誰も私が具合悪いなんて思わなかったんだろうなあ。

声は改善しつつあるが、今は咳がひどくて、これがまたつらい。
咳って予想以上に体力を奪うのだ。特に寝起き。今日もおさまるまで2時間かかり、その後また寝てしまったので、病院にも行けず、不燃ゴミも出せず。その後仕事に行くまで最低限の家事をしたので薬局にも行けず。
そういえば私、このブログ始めたころ、自慢気に「カゼをひかない方法」を書いていたのだ。
ああ、なんたる不覚。免疫力が弱ってるのかなあ。
どなたか、カゼをひかない方法&ひいてしまった場合の対策、とくにつらい咳と微熱感に効く方法を教えてくださ~い!
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by gbsatomi | 2004-11-16 23:30 | DIARY

血と汗とナミダのソフトボール大会

先日、次男の少年野球チームが属するリーグの「第25回母親ソフトボール大会」に参加した。子どもを少年野球に入れただけなのに、なぜか毎年秋、母親たちがプレイしなければならない、不思議なリーグの恒例行事だ。
皆、仕事や家事の合間をぬって、9月末から練習を重ねてきた。しかしもう若くはないのだ。まして普段運動というものをまったくしていない私には、これは苦痛以外の何物でもない。
特に毎年、初回の練習の後は、想像を絶する筋肉痛に襲われる。「想像を絶する」なんて大げさな、と思わないでください。普段、近所のスーパーに行くにも車を使って皆にからかわれている私のこと、もう全身の筋肉がひきちぎれたようになります。立ったり座ったり、何気ない日常動作がひじょーに困難になります。本当なのです、お願い、信じて!と言いたくなるくらい。

それでも毎週練習を繰り返すと、少しずつその「想像を絶する」筋肉痛が、「普通の筋肉痛」へと変わってくる。そしていよいよ本番を迎えるころは、かなり体も慣れてくるのだ。

さて。11月7日。晴れ。うそのように暑い。絶好の行楽日和に…ソフトボ―ルである。
大層に入場行進を行い、国旗掲揚、君が代斉唱、市会議員らが祝辞を述べる開会式まである。これは県大会、それとも全日本?いったい何の大会かとカン違いしそう。参加8チーム、ほぼ全員がにわか仕立てのママさん急造チームというのに。
ところが、である。
今年は約1名、そうじゃない人がいた。

1回戦を18対6で勝ったわがチームの2回戦の相手は、今年初参加の稲毛Pというチーム。
ここになんと、アテネで大活躍した「宇津木ジャパン」のメンバー!!! 
・・・・・みたいな人がいたのだ。

一目見ただけでその面構え、髪形、体型、すべてが「宇津木ジャパン」だ。われわれは、その人をひそかに「宇津木麗華」と呼ぶことにした。(ここでは親しみをこめて「麗華」とよばせてもらおう)
麗華はもちろんピッチャーだ。でも、われわれ用に、わざと遅くやさしい球を投げてくれている。高山選手みたいに太ももに手を当てるような投げ方はしない。でも、その「やさしい球」は真ん中に来て打ちやすいのだか、ずっしり重みがある。当たってもなかなか飛ばないのだ。
しかし、そのチームは麗華以外は皆どうみても素人…つまりわれわれと一緒だった。麗華の重いボールをブハっと当てて転がったしょぼいゴロを、他の素人選手たちは上手く処理できない。これはわれわれも、どこのチームもそう。だからママさんソフトは、当たればヒットになる確率が高い。事実、われわれはあの麗華から6点もとることができたのだ。
しかし、われわれがいかにがんばったところで、麗華にとっては赤子の手をひねるようなもの。わがチーム唯一のはりきりママ、Mさんが必殺ピッチャー返しを放った瞬間、誰もが「やった!センター前に抜けた」と思ったのに、麗華は抜群の反射神経とグラブさばきで難なく捕ってしまった。
麗華は打撃も力を抜いていたようだ。しかし軽く打っても鋭いライナーが飛んで行く。かくしてわれわれは13対6で敗れ去った。

午後からは3位決定戦が行われた。さすがに3試合目となると、われわれはもうヨレヨレで戦意喪失。守りのときは立っているのがやっとだった。「早く終わってほしい…」とそればかり思っていた。そのたびに「これで本当に最後なんだから」と自らを奮い立たせる。3年前からこの大会に出てきた。今年は卒業の年、泣いても笑ってもこれで最後なのだ。
しかし、1試合目で打ちに打ったわがチームは、皆、疲労の限界に達していた。打って塁に出ると、とにかく走る。普段は絶対行わない全力疾走だ。アウトにならない限り、ホームインするまでひたすら続く全力疾走。誰も自分が「アウト!」と言われたくないがために、馬車馬、いやサラブレッドのように走り続けるのだ。
足に、腰に、肩に、いやおうなくたまる疲労。もうダメ……わがチームは9対5で4位に甘んじることとなった。

そして後は閉会式を迎えるのみ。はりきりママMさんはもうシートの上でグデーっと横になっている。皆の顔にも疲労の色が濃く出ている。そんな中、私はある種の高揚感に浸っていた。「やっと終わった」という、解放感とでもいうのか。
4年間全出場したのは今の現役で私だけ、おまけに今年はキャプテンとして、練習から本番裏方準備まで、責任を持ってやらなければならなかった。ああ、とにかく終わったのだ。さつき夏祭り以降、最大にして最高につらいこの行事が。
「○わ○さん、お酒でも入ってるの?やけに饒舌ね」などと言われているうちに、ふと思い出した。「そうだ!編集長に『取材してこい』って言われたんだ」
どうしよう、自分の試合に必死で忘れてた―と思いきや―そこへ救世主、麗華の登場である。
麗華のチームは決勝に勝ち進み、まさに今、決勝戦の死闘を繰り広げていたのだった。カメラを抱えてグランドに急行する。ん?麗華のチームが負けている…そんな!??と、そこへ麗華が貫禄満々で登場した。
これ以上のシャッターチャンスはない。打て、麗華!走れ、麗華!―という私の願いが通じたのかどうか、彼女が満身の力をこめてぶっ放した1発は、大きな弧を描いてはるか遠くまで飛んでいった……走者一掃の逆転3ランホームランだった。あっぱれ麗華!
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優勝は初出場の、麗華率いる稲毛P。閉会式でコールされた「最高殊勲選手」はもちろん麗華だ。賞品は、野菜高騰のおり、主婦には嬉しい段ボール一箱分のキャベツ。他のお母さんなら二人がかりでえっさえっさと運ぶものを、麗華は一人で苦もなく運んだ。満面の笑みがさわやかだ。麗華、ごめんね。こんなところでネタに使っちゃって。でも麗華みたいな人、好きだよ、私。スポーツウーマンはみんな性格がいいって、知ってるもん。

こうして4年がかりの「血」(アザ…内出血)と「汗」(文字どおり)と「ナミダ」(泣きながら『どうして私がこんなことやらなきゃいけないの』と訴える輩あり)の母親ソフトボール大会は幕を閉じた。
来年はOGとして差し入れを持っていくことになる。麗華、そのときにまた会おうね!

(後日談)
筋肉痛は試合後2日目にピークに達し、私の奇妙な動きに家族中が笑うこと。ウケを狙ってやってるんじゃないのよ、こうしか動けないのよ・・・同時に風邪をひき、ふんだり蹴ったりのつらい日を過ごしています。。。ああ熱っぽい、ノドが痛いよ~
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by gbsatomi | 2004-11-11 00:02 | DIARY

シュウメイギクと蜂にまつわる思い出

秋明菊(シュウメイギク)

玄関脇のシェードガーデンに4年前に植えたものが、今年は過去最高のつぼみをつけたので楽しみにしていた。しかし長雨にたたられ、咲きそろう前に散ってしまったり。それでも花のない季節に健気に咲いてくれるのは嬉しい。
一般にシュウメイギクといえば一重のものが浮かぶが、これは八重でいかにも「菊」という感じ。フラワーアーティスト高橋永順さんはこの一重の花がお気に入りのようで、作品によく見られる。でも、本来はアレンジメントに使うような豪勢な花ではなく、野にそこはかとなく咲く花。風に吹かれて不安定に揺れる、そのなんともいえない風情が好きだ。
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そのシュウメイギクに先日蜂がとまっていた。さかんに蜜を吸っている。なんか恐ろしそうな蜂だけど、その蜜の吸い方は健気で可愛く見える。チュチュチュチュって何度もくちばしみたいなものを花芯に押し付けて。こっちの花が終わればあっちの花。ずっと見ていると、何だか赤ちゃんがおっぱいを一生懸命吸っている姿が浮かんできた。
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蜂も赤ちゃんも吸うことによってのみ、命をつなぐことができる。赤ちゃんの場合は、現代では粉ミルクという便利なものもあるが、そんなものがない時代は母乳だけが命綱。だから何もできない生まれたての赤ちゃんにも、吸引反射といって乳首を口にあてがわれたら吸おうとする、生きていくための術が備わっているのだ。

新生児を見たのは、自分の子どもが初めてだった。それは赤ちゃん―やわらかく、丸くぽちゃぽちゃしている―というイメージとはかけはなれていた。単に「息をしている生き物」という感じ。頭は大きいが、新生児用着物にくるまれている手足は壊れそうなほど華奢で小さい。なのに指の1本1本に小さな小さな爪まである。
新陳代謝著しい皮膚は毎日ボロボロと剥けていく。人間の生まれたての姿って、こんなものなんだ、とよくわかった。なんせ少し前までお腹の羊水の中でプカプカ浮いてた生き物なのだ。

授乳をしていると、すーっと眠気に襲われる。こくん、と頭が落ちて、ふと目が覚める。すると生まれて1ヶ月ほどの我が子は、寝ながら母乳を吸っている。目が閉じているのに、口だけ一生懸命動いている。その動きがだんだん遅くなり、やがて止まる。新生児にとって母乳を吸うことは、それは大変な運動量らしい。全身の力を口に集中して吸引するのだ。乳首をくわえたまま、疲れ果てて眠っている赤ちゃん。その姿の何と愛らしいことか。そっと口から離すと、また唇が刺激されたのか、小さく口を動かす。何もくわえてないのに。こんなことを思い起こすとき、「母性は女性に最初からあるものではなく、いろいろ体験してつくられていくものなんだな」 と、つくづく思う。

長男が2歳2ヶ月のとき生まれた次男は、甘え上手。
小6になった今ではさすがにしなくなったが、4年生くらいまでは、スキあらば座っている私の膝の上に乗ってきて、甘えていた。
そんな次男が幼稚園年中のとき、「甘え中」に「おっぱい吸わせて」と言ってきた。あら、今頃赤ちゃんがえりかしら?と思いながら 「いいよ」と応じてみた。
「おっぱい(母乳)出てくる?」 「さあね、出てくるかもよ」 ちょっと恥ずかしそうに吸い始めた。久しぶりの懐かしい感触に浸っていると、長男(小1)が少し離れたところで、なんとも言えない顔をしてこちらを見ている。ボクも行きたい、けど行けない、みたいな。
そうだ、この子はまだ自分がオムツをしていた赤ちゃんのときに、なぜか自分の意志にかかわらず「お兄ちゃん」になってしまったのだ。まだまだ甘えたい時期に、いつも「お兄ちゃん」として振舞うことを余儀なくされてきた。ママの目はどうしても自分より手のかかる、小さな弟に向けられるという事実を、幼いながら受け入れて生きてきたのだ。
とっさにそんなことを考えた。

「KOちゃんも来る?」と言ったら、こっくり、とうなづき、はにかんだ笑顔でやってきた。躊躇しながらも弟と同じことをしている。
私はまるでウシかウマかブタになった気分だった。

「やっぱり出ないや」と言って次男が離れたとたんに長男も離れた。どことなく満足そうだった。
母として二度とありえない経験のせいか、この出来事をよく覚えているのだ。

そして件の蜂クンは、今日もシュウメイギクをチュチュチュチュとやっていた。
そんなにシュウメイギクが好きなのね、一生懸命吸って栄養つけてね、と心の中でつぶやいた。そして「可愛かった時期の息子たち」を思い出させてくれてありがとう、とも……
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by gbsatomi | 2004-11-05 01:10 | FLOWERS

最愛のコスメたち Part1

何をかくそう私はコスメおたく。美容ライターになりたいと思って真剣に活動した時期もあった。若い頃から集めたコスメをフリーマーケットで売ったときは、業者に間違われたこともある。そんな私のお気に入りコスメたちを紹介しましょう。
「熱しやすく冷めやすい」「飽きっぽい」といわれるA型のこと、いろいろなものを試しては長続きせず、また別のコスメへと渡り歩く日々。その中で永年愛用しているものは、本当の「お気に入り」なのです。

まずは泣く子もだまる化粧下地、ニナリッチの「バーズ・オパラサン」。
b0036381_22204291.jpgこれは、大抵の日本人はローズ色の「バーズ・ニュアンセ」を使うので、私は少数派かもしれないが、この「バーズ」シリーズ、評判をずいぶん前から聞きながら、使い出したのは3年前。
たちまちその実力に惚れこんだ。一度容器がリニューアルされて、それは「改悪」とでもいうべきひどいものだった。(内蔵スパチュラがついてない、フタが壊れやすいなど) 仕方なく、古い容器のスパチュラだけを新しい容器に突っ込んで使う、ということをしていたが、最近買ったのは、再リニューアルされていて、フタにスパチュラがついていた。これは使いやすい。
ただし私の場合、最近の不摂生により、この「オパラサン」の実力を持ってしても、化粧のりが良くない。以前blueberryKAYO嬢に言われた言葉が身にしみる。「40過ぎたら一日一日が勝負なのよっ」

次は縁の下の力持ち、アイブロウライナー。これはもう二十年近く使い続けている「資生堂エリクシール」。ブラウンとグレーの中間色というのが私の眉の色にぴったり合う。先日OL時代の写真が出てきて、眉の形が当時は全然違ったのでちょっと笑えたが、使っていたものは不変なのだ。(変わったものは眉の形と、容姿です…)b0036381_22221394.jpg









そしてリキッドファンデーションの仕上げに不可欠なおしろい。これも数年前から「Diorプードル・リーブル」を愛用中。一度リニューアルしてカバー力がなくなったが、他社製品にはないサラサラでキメ細かい仕上げにとりこになっている。b0036381_22251755.jpg

アイシャドウは同じくDiorの「サンク・クルール」。
これもリニューアルを繰り返しているが、大昔から買い集めたものをとっかえひっかえ使っている。粒子が細かく、サラっと広がるのがいい。ただし高価なので(5色入り7875円)もう何年も買っていない。最近またリニューアルされたようだし、そろそろ新しいのがほしいよ~。b0036381_22262237.jpg


そして本日の題名「最愛」と呼ぶにふさわしいのが今は亡きCHANELのマスカラ「シルドウ(Cils’d’eau)」だ。b0036381_2229742.jpg「今は亡き」というのは、数年前製造停止になってしまったのだ。
あ~んどうしてどうして。マスカラ歴20年の私が、「後にも先にもこれしか愛さない」究極のマスカラだというのに。私のまつげは長いが下向き。これをググっと持ち上げて、そのカールをキープしてくれるばかりか、1本1本離れてつき、上3㎜、下2㎜、つまり目が5㎜は大きくなり、くっきりと印象的な瞳にしてくれる。このマスカラのおかげで今まで何人の男をモノにしてきたことか、フフフ…(うっそー!一度言ってみたかっただけ)つや消しの黒い容器がまたシック。後継商品、「エクストレム シル」(写真下)は、「まつげ離し効果」がなく、どうしても好きになれなかった。b0036381_22301575.jpg
かくしていまでも、最愛のマスカラの亡がらを後生大事に持っているのである。

化粧品というのは、メークをしない人から見たらどれでも同じに見えるかもしれない。だが、同じ価格帯でもその使用感や効果は全く違うし、同じメーカーでも商品ラインによってまるで違う。一般には価格が高ければそれなりの効果が期待できるが、それも一概にはいえない。価格だけの価値のない製品というのも多々ある。だから多くの女性たちは、クチコミ、店頭、雑誌などから情報を得、投資額に見合ったものを見つけようと血眼になる。あ、そこまではいかないけど。でも私はコスメ好きなので、時間をかけてゆっくり選ぶのが好きです。

ともかく、程度の差はあれど女性は皆、化粧品と縁を切ることができない。化粧品業界は不況下でも売上げが最も減りにくいところだという。どんな世の中になっても、女性は最低限の粧いはやめたくないのだろう。
「女性は年を重ねるほどに、美しく粧わなければならない」が持論の私としては、最近の不摂生を大反省しなければならない。「新しい40代」はいつも身だしなみをきちんとしていなければ…と、現実とやや離れた理想を掲げている以上は。
そして次なる「最愛コスメ」を見つけるために研究に余念がないのである。
(今日書けなかった最愛の石鹸、フレグランス他はまたの機会に…)
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by gbsatomi | 2004-11-01 23:14 | BEAUTY


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