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ハロウィンというけれど

【Halloween】
諸聖人の祝日の前夜(10月31日)に行われる祭り。スコットランド・アイルランドに起源を持つアメリカの祝い。(広辞苑より)
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うちの近所でも玄関にあのおばけかぼちゃを飾っている家もあるし、一部の子どもたちで許可された家をまわったりもしているらしい。
今から4年前、次男が小学2年の時、学校から帰るなり「今日、いろんな家に行ったらお菓子をもらえるから一緒に行こうって、○○くんに誘われた」と言う。
その○○くんは今まで彼の遊び仲間ではなかったので、「?どうして?…あ、もしかして…」こんなことをやってる人達がいるんだな、と気づいた。「他にどんな子と行くの?」と聞いたら普段遊ばない子の名前が次々と出てくる。「う~ん、これはお母さん同士で、ハロウィンをやろうと決めたんだわ。でも、私も顔も知らない人たちだし、息子も普段遊んでないのに、行かせていいものか…」と考えてしまった。
しかし、小2の子に何とも説明しがたく、「じゃあ、行ってらっしゃい」と送り出した。

私がハロウィンという言葉を知ったのは、今から21年前。
バイト仲間の帰国子女から「もうすぐハロウィンでしょ、だから…」と言われ、???で若干バカにされたのだった。
そのときの印象が悪かったせいでもないだろうが、どうもこの行事は私の中では受け入れ難いものがある。
だいたい、あのおばけかぼちゃが好きになれない。同じく、違う文化圏のお祭りであるクリスマスは、サンタクロースといい、ツリーやトナカイといい、ほのぼのと、心暖まる気がするのだが。
その頃、日本人男子高校生がホームステイ先でハロウィンの行事に参加し、知らない人の家を訪問したら警戒されて「Freeze!」と言われ、その意味がわからなかった彼がさらに近づくと、なんとそのアメリカ人は銃で彼を撃ってしまった―という悲惨な事件があった。アメリカで当たり前のように行うイベントに参加した彼の、本当に悲劇であったわけだが、そんなことも私の「ハロウィン」に対するマイナスイメージに影響しているかもしれない。

そもそも、なぜアメリカの行事を日本でもやるのか。
例えばクリスマス。あれはキリスト教文化圏の年に一度の神聖なお祭り。日本でいえばお正月なのである。(欧米では元旦―New Year’s Dayは「祝う」ほど意味を持たないそうだ)「クリスマス休暇」という言葉もあるくらい、社会全体で行う行事、もとは宗教的行事なのだ。本来のクリスチャンの祭りとすれば、もっと神聖な気持ちで荘厳に祝うものなのだろう。

ただ、クリスマス行事はあまりにも良くできすぎている。
「トナカイの引くそりに乗ったサンタクロースが、良い子にプレゼントを届けてくれるイブの夜」。こんなに夢のあるストーリーが他にあるだろうか。この慣わしが、およそキリストの教えが日常的にはびこっている、とは言い難い日本でも根付いてしまったのはムリもないだろう。それは一大商業イベントともなり、日本でも必要不可欠の行事となっているのだ。

おかげで日本の主婦(私)は、クリスマスシーズンが来ると家中を飾り付け、外の木には電飾まで施して、にわかアメリカ人となる。そしてイブまでに子どもの好きなプレゼントをこっそり買っておき、当日は洋風のごちそう作りに精を出す。(最近ではケーキは買っているが)
26日以降はツリー他を片づけ、お正月の準備。今度はおせちの仕度を始めるのである。ただでさえ忙しい年末に、なんと慌しく、節操のないことか。頭の切り替えが必要だ。おかげで、結婚して子どもができて以来、私はこのシーズンが嫌になってしまった。(という気持ちは顔には出さないようにしているが。せっかくの楽しいクリスマスシーズンだからね)
以前、仕事を始める前は友達と集まってクリスマスパーティーをよく開いたものである。サンタの帽子をかぶってお客様を出迎えて。
様々なクリスマスグッズ、それは美的にもセンスいいものが年々増え、まさに大人も楽しめる、一大イベントとなっているのだ。(ホワイトハウスでは歴代ファーストレディーによる「クリスマス・デコレーション」を公開しているらしい。クリントン大統領時代にアメリカにいた友人が、雪の降る中、3時間も並んで見た、ヒラリー夫人によるそれは「この世のものとは思えない」ほど、ファンタスティックな世界だったと感激していた)

話を戻そう。
だから、いろいろ文句を言ってる私も、それは主婦として忙しくなることがイヤなだけで、クリスマスの雰囲気そのものは嫌いじゃないのだ。クリスチャンじゃなくても十分楽しめる様々な要素がある。
しかし、「ハロウィン」。あれについては、やはりなぜ日本でやる必要があるの?
クリスマスに次ぐ一大イベントにしようとの、商業主義に踊らされているだけじゃないの?との思いがどうしてもぬぐいきれない。
そんな屁理屈を言わず、単に仲間や子どもで楽しむパーティーの1種と思えばいいじゃない、という向きもあるだろう。う~ん、たしかにそうなんだろうけど……でも近所を子どもたちが「Trick or treat!?」なんて言いながら、それもネイティブのような発音でまわっていたら…と思うと、なんだか「違うんじゃないの?」と思ってしまう。
ここは日本なんだよ!
(別に国粋主義者というわけじゃないんだけど…)

そして、喜んで出かけていった次男は、なぜかすぐに戻ってきた。お菓子も何も持たないで。「あれ?お菓子をもらいに行ったんじゃないの?」「うん、みんなは行ったんだけどね、ボクね、なんかね…帰ってきちゃった!」
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by gbsatomi | 2004-10-30 07:58 | DIARY

アンバランス

物事を肯定的にとらえるキーワード、それが「バランス」だ。
「栄養はバランス良く」 「心身ともにバランスのとれた発達」 「静と動のバランスがほどよく・・・」 人生、何事もバランスが肝心なのだ。

さて、我が身を顧ると、いかにアンバランスな人生を歩んでいることか。

「ナイスバッティン!」 「バックホーム~!」 「セカンドはいって~」

ふと我に返ると、つい最近まで「合唱用の声」を出して「あ~あ う~う~」 なんて歌っていた私が、バットとグローブを持って、大声で叫びながら野球グラウンドをかけまわっている・・・私、いったい何やってるんだろう?

少年野球で毎年恒例の、「リーグ対抗母親ソフトボール大会」の練習期間となった。
今年で4年目、最後の年にキャプテンというお鉢がまわってきた。サボるわけにはいかないのだ。
まあこれは、息子が入ってる以上母親の義務なので、自分が好きで入った合唱サークルとまったくベクトルが違っていても、納得がいくというものである。

問題は私の「公」の顔―働いて報酬を得ている仕事のことだ。
メインの仕事は、月刊ミニコミ紙のライティング。
名刺とカメラを新聞を持って、どこでも取材に行く。市井の人々から有名作家まで、いろんな人に会ってきた。30人くらいのおじ様たちに宴会場でセクハラまがいのコンパニオン扱いを受けた翌日は、カツラかぶってコスプレするビートルズコピーバンドに会って、仕事を忘れて話しこんだことも。まさに悲喜こもごも。
編集部は殺風景な男所帯。会議の時には缶コーヒーかペットボトル飲料をがぶ飲み。最近唯一の同僚だった女性ライターがセミリタイヤしてしまい、会議に来なくなったのでまさに紅一点(紅といえるかどうか・・・)となってしまった。

ここの仕事は、ある意味規則的。毎月7日に新聞を発行するため、仕事は日曜祝日も関係なく日付で動く。だいたい23日前後が原稿の締め切りだ。この後は校正をのぞき、翌月7日前後の会議までは特にやることがない。実働約20日という間で、有職主婦と専業主婦を行ったり来たりしていた。
これはこれで、私の中では「バランスのとれている」状態だった。

そんな私に、昨年秋からもう一つの仕事が加わった。
それは、ある教育産業の現場スタッフ。テレビでよくCMをやってる「K式」だ。
昨年9月、息子二人もお世話になっている、近所の教室を経営するO先生から電話をもらったのがきっかけだった。英語のスタッフがどうしても足りない、という。私の仕事がフルタイムではないと知った先生が、なぜか私に白羽の矢をたてたのだ。

(わたしなんかでいいの~?)

ちっとも自慢にならないが、「非教育熱心」にかけては自信のある母親だ。その教室も、たまたま家の近くにできたので子どもを通わせただけ。もっと言うと、自分で子どもの勉強を見る気がないので「外部委託」しただけ、だったのだ。

「ちょっと考えさせてください」 と言ってから1ヶ月。催促の電話が頻繁にかかってくる。
週に2回、家のそばで、息子たちも通う教室である。職場環境としては悪くない。
何よりもO先生は、熱心で真摯に教育に取り組む方で、そのお人柄をかねてから尊敬していたこともあり、熟考の末、お引き受けすることにした。

結果、この仕事は私の生活のアンバランスさを助長することとなった。
メインの仕事が前述したとおり、「男の職場」みたいなところで女扱いもされずやっているというのに、ここは「女の園」。O先生は私を含めてレギュラースタッフ6人と高校生バイト2人を抱えている。「皆さん、明日は事務局の先生がいらして、ビデオ撮影もされます。パンツスタイルはやめてください。美しく装いましょう」 という世界だ。
なんといっても「教育」産業だ。子どもの手本とならなければいけない。スタッフ全員「清く、正しく、美しく」 という姿勢が見られる。缶コーヒーがぶ飲みの世界ではないのだ。

そして約1年。明日は、今までなんだかんだ理由をつけて逃げ回っていた「スタッフ研修」に初参加する日だ。場所は千葉駅のホテルM。「どんな格好で行けばいいの?」と同僚に聞くと、「結構みんなすごいわよ。ジーンズはやめたほうがいい。食事もするからね」 との話。
普段、ほとんどパンツスタイルの私。う~ん、何を着て行こうか・・・・・

この仕事はそれなりに、私の人生にとっていい経験となっているし、面白みもわかってきた。が、なんせ仕事ごとに「顔」を切り替えなければいけない、という日々。午前中は取材をし、午後教室に行く、ということもしばしばある。その他、細々とこなす主婦業・母親業(妻業)―まあ既婚女性なら当り前のことだが―も、私の中のマストアイテム。
そして「自分の趣味」なる時間も大切にしようとしている。(というか、その時間ばかり追求しようとしている) 1日は24時間。1年は365日。与えられた時間の中で、いかにバランスをとって、効率よく生きていくか。目下の、そして一生の課題である。
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by gbsatomi | 2004-10-27 06:39 | DIARY

嵐と共に去りぬ(合唱コンクールで玉砕す)

台風23号が各地に大変な被害を残して去っていった。私も昨日、嵐のような拍手を受け、大舞台を後にした―(というのはウソ)

激しい雨の中、車が目指す場所は、千葉県文化会館大ホール。川中美幸も矢沢栄吉も、そしてこれから中尾ミエと伊東ゆかりもコンサートをする、という、由緒正しいコンサートホールでのデビューだ。あいにくの悪天候などおかまいなし。私の胸は朝から高鳴っていた。

前日、指導者から「当日良い声を出すには、お茶やコーヒーはやめて、水にしてください。たんぱく質はいけません。リンゴがいいです」 と言われたので、ミネラルウオーターを持ちこみ、お弁当にはもちろんリンゴを添えた。なぜたんぱく質がいけないのかはよくわからない。

そうしてコンクールが始まった。
1年生から、順番に歌っていく。1年生はさすがに、まだかわいい。そして、男子の声が安定していないせいか、合唱はお世辞にも・・・という感じだ。(まあ、われわれPTAコーラスもそんな感じなのだろう。もちろんかわいくはないが)
出番が2年生の終了後、午後1時からという予定であった。
ところが・・・・・台風が近づいているという。
貸し切りでホールを借りた以上、「雨天決行」であったが、生徒の帰路の安全を考えなければいけない。ということで「予定大幅変更」もありうる、とアナウンスされた。

「じゃあ、もう私たちは出なくていいわ」 冗談ともホンネともつかないような会話が口々に交わされる。そして結局は「TSUNAMI」1曲だけを歌うことになった。

バックステージに入る。さすがに川中美幸や矢沢永吉が公演をするところだ。広い。ロックバンドなら円陣を組んで「オー!」とやるところだろう。(こういうのスキ)
しかし、ママさんコーラスはあくまでも優雅だ。皆、歌詞なんて覚えていて当然なので、私のように心配することもなく、ブラシで髪をとかす者、コンパクトを取り出しお化粧なおしをパタパタとする者…余裕だ。私も手ぐしで慌てて髪を整えたが、どうも落ちつかない。もうアンチョコを見るわけにもいかない。我ながら往生際が悪い。そうだ、歌ってみよう。
♪風に戸惑う弱気な僕 通りすがる あの日の影♪
(ぎ、じゃなくて『が』。鼻濁音の『んが』)―と、声に出していたら右隣の心優しいMA嬢がラストまでずーっと一緒に歌ってくれた。これはありがたかった。
「大丈夫よ。間違えたって平気よ」と言われ、今朝出掛けにチェックしてきたマイブログのコメントを思い出す。某バンドの某氏が「間違えたときにはシラをきれ」(という表現ではなかったが)と書いてくれてた。
そうだ、そうしよう。恐いものなど何もない。

いよいよステージへ。不思議なほど平常心だ。私の位置はど真ん中。集音マイク2本がもろに声を拾ってくれそうだ。でももう仕方ない。ビートルズの曲のようにイントロなしで始まる「TSUNAMI」。メゾソプラノにはちょっとつらいG音の歌い出しがすべてだ。
♪風にとまどう 弱気なぼく…♪ 観客席を見ず、指揮者だけを見る。私はまったくあがっていない。(つもりだった)ただ、指揮者のT女史はちょっとアクションが堅め。いつもの、音にのって流れるような指揮ぶりとは違うなぁ、と思いながらも曲は進む。

「さだめ」と「カモメ」も上手く歌い分け、いい調子、このまま最後まで…と思った瞬間。
―やってしまった―・・・・・
「身も心も いとしい…」と歌うべきところを「めぐりあえた時から…」 と歌ってしまったのだ。
実際には「めgu!…心も…」という感じ。さて、そのとき平静を保てたかどうか。あからさまに「やっちゃった!」という表情はしなかったと思うが、もし私の表情に注目している人がいたなら、間違えたことを見抜かれたかもしれない。

そして曲はクライマックス部分「めぐりあえた時から死ぬまで好きといって」に達し、最後、メゾの決め所「思い出はいつの日も……雨」。一番難しいこの部分が、ピタっと決まらなかった。「いつの日も」の後がリタルダンドして「雨」は、「力を抜いて階段を降りるようなつもりで」歌うのだが、どうも「あ」の出だしがキチンと揃わなかった。その部分、私自身の声も納得いく声が出なかった。

あ~あ。歌詞もやっぱり間違えちゃったし、なんだか不完全燃焼。ほろにがい「文化会館デビュー」となった。

終わってみると皆、口々に「間違えた~」と言っている。ホントかな?
私自身はやはり歌いこみ不足だな…よし!11月14日の東急音楽祭でリべンジを果たそうではないか。

さて、肝心の生徒たちの合唱だが、やはり3年生の上手さは際立っていた。それに私が中学生だった頃の合唱曲より、今のほうがはるかに複雑で難しい。だから伴奏も高度な技術が求められる。今の子はすごいなあ、と思った。でも最も印象的だったのが特殊学級(今、この呼び方は見なおされる傾向にあるというので、この言葉が適切かどうかわからないが)の生徒たちによる斉唱「あの素晴らしい愛をもう一度」だった。

障害のある生徒たちが、全身を使って一生懸命歌う。途中から手話が入り、その時会場の誰からともなく、手拍子が起こった。会場中の手拍子をもらって、生徒たちはさらに熱演している。この中には、小1のとき私の長男と同じクラスで、途中で特殊学級のあるK小に転校したG君の姿もあった。感動なのか何なのか、涙が出てしかたなかった。こんなことで泣くなんて私だけだったら恥ずかしいな、と思ってまわりを見たら、みんな泣いてる泣いてる。「去年はもっとボロボロだったのよ。今年は心の準備ができていたからこんなものだけどね」と、左隣でTI嬢が涙をぬぐいながら言った。「私だけじゃなくてよかった・・・」と言いながら、しばし、その子たちの親御さんに思いを馳せた。

こうして降りしきる雨の中、「ちょっと感動、ちょっと残念」の合唱コンクールは幕を閉じたのでした。
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by gbsatomi | 2004-10-21 23:12 | DIARY

直前特訓(人のせいにするな、の巻)

さあ、泣いても笑っても今日が最後。中学体育館でコーラス部最後の特訓があった。
久しぶりに見る顔の多いこと。中には「お初」の人も。
軽い発声練習の後、地獄の特訓?が始まった。

さて、懸案の「TSUNAMI」の歌詞であるが、私なりに家でも特訓を積んだつもりだ。
それに、いざという時の超セコイ方法も考えている。
私のとなりに立つ、M嬢はコーラス部1の優等生。歌詞が一瞬わからなくなったら、0.1秒遅れて、彼女の声を聞けば間違いないのだ。さらにその隣は音大出身のピアノの先生、N嬢。これだけ揃えばカンペキだ。

♪風にとまどう 弱気な僕 通りすがる あの日の影~

おっと、いきなりやってしまった。私は「通りすがる」を「通りすぎる」 と覚えてしまったらしい。
みんなが「が」と発音しているときに、「ぎ」は、それは目立ちます。。。あ~あ、早くもヒンシュクを買う。それにしても、普通は「通りすぎる」じゃない?桑田さん・・あなたの日本語おかしいよ。
と、心の中で桑田氏に文句を言いながら、それでも歌う。

♪人は誰も愛求めて 闇にさまようさだめ♪

(よーし、ここはばっちり!2番が「波にただようかもめ」だもんね)

2番に入る。♪夢が終わり 目覚める時~・・・・・
♪泣き出しそうな空眺めて 波にただようかもめ(よしっ!決まったゾ!)
(調子にのって大声で歌う) きっと世はなさけ Oh sweet memory 旅立ちを・・・・ん?えっ!?ち、違う・・・??

なんとその時。弘法にも筆の誤りというか、サルも木から落ちる、というのか。
私が信頼し、頼りにしていたM嬢が「きっと世はなさけ」 と歌うところを「そして風まかせ」と歌ってしまったのだ。彼女の間違いが、その隣のN嬢にも伝染したのか、N嬢もまったくおなじく「そして風まかせ」と歌った。一番あせったのはこの私。自信満々で「きっと世はなさけ」 と歌ったところに、隣からよくとおる美声二人分、「そして風まかせ・・・」と聞こえてきたのだ。
そのとき、私の顔は口を開けたまま、硬直していたに違いない。頭からは?マークが出ていたはずだ。
しかし通しげいこだ。誰がどこで間違おうと、歌は続く。

「いや~ん、間違えちゃった」とM嬢とN嬢が笑っている。 このカンペキな方たちにも間違いがあるなんて。(全く、お願いよ~)と心の中でつぶやく。が、それはお門違いだとすぐに気づく。自分が完璧に覚えてないのがいけないのだ。

指揮者のT女史が「メゾ(ソプラノ)、良くなったわねえ。○わ○さんの声入ると、暖かみが出ていいわね。幅が広くなって」 な、なんとお褒めの言葉をいただいた。ん?ホメ殺しってやつ?幅が広くなるのは、BODYだけでございまーす、と軽口をたたきながらも、ほめられるっていい気分。「相当練習したのね」と言われ、こっくりとうなづく。

T女史の指揮だと、とてものって歌える。コロラトゥーラ・ソプラノの声を転がしながら、全身全霊で指揮をとるその様子は、指さきまでもに音楽がつまっているようだ。昔、「帝王」カラヤンが初来日したとき、その指揮の下で演奏したN響のコンサートマスターが、「カラヤンの指揮で演奏すると、他の指揮者とは違いますか?」なんて凡庸な質問に「はい。もうそれは、全然違います」 と丁寧に答えていた。T女史の指揮下で歌うとき、私はあのN響の人になった気分だ。

さあ・・・いよいよあと12時間後。台風がくるとかこないとか言ってるが、嵐が吹こうが槍が降ろうが、歌うのみ。
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by gbsatomi | 2004-10-20 01:01 | DIARY

桑田佳祐の詞の世界

昨日は私が所属するH中PTAコーラス部の練習に行ってきた。
明日、20日に千葉県文化会館で同中の合唱コンクールがあり、子どもたちの幕間にわれわれ母親は「出演」させてもらうのだ。

「楽譜見て歌っていいから、入らない?」と誘われ、気軽に入部したが、なんと今年のコンクールからは「暗譜」となってしまった。当り前のことなのだが、ラクして歌おうと思ってた身にはツラい。日々破壊されていく脳細胞に喝を入れて、覚えなければいけない。

そして今年のメイン曲はサザンの「TSUNAMI」。
これがまた厄介なのだ。歌詞が覚えられない。
例えば
1番 闇にさまようさだめ
2番 波にただようかもめ   のように、どこをどう替えても、うまくつながるような箇所がたくさんある。

このように、桑田佳祐の歌詞は日本語としてやや?なものでも、上手くメロディーにのせ、ピタっ!とキメてくる、神業に近いものがある。桑田マジックとでもいうのか。そうして4半世紀も第一線で活躍しているのは尊敬に値する。

TSUNAMIは大ヒットした有名曲。しかし、よほどのファンでない限り、歌詞まできちんと覚えている人は少ないだろう。皆、必死だ。トイレの壁に貼って覚えた、という涙ぐましい努力をする輩もいた。

そして、その歌詞はわれわれ中年が思わずノスタルジーに浸るような、魔力を持っている。

指導者:「ここはもっと感情をこめて。 ♪あんなに好きな人に 出会う夏は 二度とない♪」
     「そういう気持ちになって歌って。 ♪身も心も いとしい人しか見えない♪ 『身も心も』ですよ。『身も』 『心も』!」
     「ここがクライマックスです。 ♪めぐり会えた時から 死ぬまで好きと言って♪」

一同:「は~・・・(ため息) もうそんな気持ち、忘れちゃったわ・・・」
ここで「あら、私は忘れてないわよ、現役よ」 などと発言する人がいて、皆の笑いをとる。

こういう歌詞を作る桑田氏は、私よりずっと「おじさん」である。もう50才近いだろう。
しかし、この若々しい感性。いくら「プロ」とはいえ、自ら体験しなければあみ出せないような言葉の数々。やはり「現役」なのかしら。
賢夫人ハラ坊は、「夫の芸の肥やし」ならば、と好き勝手させているのかな?

指導者:「♪夢が終わり目覚める時 深い闇に夜明けがくる♪  ここがいいんです。闇がパーっと明るくなる感じ。これを表現してください」
     「♪人は涙見せずに 大人になれない♪ これは子ども達に一番伝えたい部分です。もっと説得力をもって」 

などといわれるたび、必死で声を出す私たち。気がつけば、普段できない腹式呼吸で歌っている。おなかの底から声を出している気がする。2時間も歌えばぐったり疲れ、おなかも空く。
この心地良い疲労感。だからコーラスはやめられないのだ。

ちなみにもう1曲は「秋の午後」という、いわゆる「女声3部合唱曲」。
こういう曲の歌詞は、なぜかスーっと頭に入ってくる。しかし、なんともいえない歌詞だ。

♪ 若いきれいな奥さんが 赤ん坊を抱いて ほほ笑む まわりを舞踏する
   ああ 乳のあまい匂いが 青空にこだまして 私の心をゆするみたいだ ♪

なんで「秋の午後」に、「乳のあまい匂いをさせた、赤ん坊を抱いた若いきれいな奥さん」が
「ほほ笑みながら、踊る」の? とツッコミたくなる。

さあ、いよいよ明日。間違わずに歌えるでしょうか・・・桑田さん、罪つくりですよ~、あなたの歌詞は。





 
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by gbsatomi | 2004-10-19 00:45 | DIARY

風邪の季節の到来だぁ~

寒くなってきた。我が家は北入りの木造住宅のせいか、普通の家より「寒い」。主に過ごすリビングは南向きにあるというのに。気密性の高いマンションに住んでいる人など、冬、我が家に入った途端「寒いわね」と言う。逆に、初夏の暑い日など、帰宅してドアをあけた瞬間「涼しい」と感じる。だから我が家は寒いのだ。

寒くなると風邪を引きやすくなる。しかし、若い頃に比べ、ずいぶんひかなくなった。それには理由がある。その1 トシをとるにつれて、バカ度が高まったこと。(バカは風邪をひかないというでしょ) その2 風邪対策必勝法をあみ出したこと。  あみ出すなんて、プロレスのワザでもあるまいし、大げさな。でも簡単で、私には画期的なことであった。

それは「足を冷やさない」ということ。とにかく、寒くなったら靴下をはく。それも2重、3重に。真冬など、室内でも①80デニールのタイツ ②厚手のソックス ③毛糸のソックスカバー の3重奏だ。それに④ボアスリッパを履いたら、寒い我が家のどこに行っても恐いものなし。もちろん寝るときも、①を脱ぐだけで②③は、はいたまま。これで、寒い冬の夜も快適な眠りにつける。

7、8年前、どうも調子が悪く、1ヶ月に2回も熱を出したりして困っていたとき、ある鍼灸師さんが「あなたは風邪をひきやすいでしょう。風邪のウィルスは足から入ってくるんです。足を冷やしてはいけません」とアドバイスしてくれた。そして上記のメニューを考え、実行した。効果はてきめん。しょっちゅう風邪をひいて、まわりをあきれさせていた私が、ほとんど風邪を引かなくなったのだ。 なんとありがたいことか。

このほか、風邪をひきそうになったら「オレンジジュースや、C1000などをたくさん飲み、ビタミンCを大量に摂る」 「エスタックイブエースを飲む」 「のどスプレーをかけまくる」など、ちょっと奇妙な必勝法も次々とあみ出し、ますます風邪とは縁が切れていった。

ところが、9月下旬以来の不安定な天候で、「靴下をはくタイミング」を逃がし、どうも調子が悪くなってしまった。先日のさつきが丘のキャンプも、「エスタックイブエースつき」で行くという、不本意な体調だった。そこにあらわれた救世主が「K氏特製薬膳スープ」。秘伝のスパイスを数種類も使い、野菜とビーフのエキスを長く煮込んで出す究極のスローフードは、美味しいだけでなく、カラダを足先からポカポカと暖めてくれたのだった。

「あのスープを家でもつくってみたい」と、翌日大根を買ったが、傍らに見つけた「ぶり」が安くておいしそうだったので結局は「ぶりと大根の煮物」に。予定と全然違うなぁ。でもコトコトと鍋で煮る感じは、寒い季節ならではのもの。それに大根って日本人のDNAに刻まれている何かがあるに違いない。大根、冬、おでん・・・なんだか、「暖かいもの」をイメージしたいじゃないですか。

大根を使って、「とん汁」もいいな、「おでん」もいいなあ、と一寸「あったかい気分」になった私であったが、気持ちとうらはらに「食欲の秋・・・体重増」という言葉も脳裏に浮かび、思わず気を引き締めたのであった。b0036381_0245915.jpg
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by gbsatomi | 2004-10-15 00:24 | DIARY

ジョンのこぶしを考える

さて、このコーナーをどう構築するか。
ジョンのことを考えるとき、その想いはとてつもなく広がり、もう収拾つかなくなってしまう。
あれも言いたい、これも書きたい。

と、ブツブツ言っても仕方ない。「Loving JOHN」(これはメイ・パンの著書の題名をパクりました) なんてブチあげた以上、とりあえず思いつくままに書きましょう。

そこで、手始めにビートルズのアルバムを年代順に追って、その中から1~2曲をピックアップ、ジョンの素晴らしいボーカルをわたくしなりに分析する、ということにしました。

まず、デビューアルバム「Please Please Me」。
好きだなあ、どれも。この中から1曲なんて難しいけど、本日のテーマ「こぶし」から言って
「Baby It's you」にしましょう。
これはカヴァーだけど、私はこういう初期のカヴァー曲大好き。まあ、ジョンの声で歌う歌ならほぼ何でも好きなのだが、同アルバムの「Taste Of Honey(by Paul)」なども、初めて聴いたときから気にいった曲です。

ジョンの声。鼻声だけど、透明感がある。力強いのに、切ない。
初期の声は、この「せつなさ」が際立ってました。そこにジョン独特の、誰にも真似のできない節まわし。男も惚れるという、ジョン・レノンの声なんだなあ、これが。

この曲、フラれても、「君なんだ、僕はどうすればいいの?ほかの誰も欲しくない、君だけなんだ」というもともと切ない歌詞。そこでジョンはいきなり「ウォ・ホー~ン(Uh, oh,)」と猫なで声を出します。これこそジョンの奥義。母性本能をくすぐるとでもいうのか。ここで私はKOされました。

この「ウォ・ホー~ン」 は、都合3回出てきます。これだけ嘆かれたら、フッた彼女も彼の元に戻るのでは、と言いたくなるような、すがりつくような「ウォ・ホー~ン」。特に「ホー~ン」の声の抜け方が絶妙。これは、計算してできるものではないでしょう。ジョンだと普通に歌うだけで、あんなニュアンスが出せるんだ。だってこれ、考えてもみてください。普通の男が「ウォ・ホー~ン」なんて言ったら、オカマか何か・・・何でしょう?
恐るべし、ジョンのこぶし。

ではオリジナルも1曲。ここはやはり「There's a Place」でいきましょう。
「When I feel low」の「ロ~オォォォ~」が秀逸です。
それからサビに入る直前、「Like I Love Only You」の「ラ~ァァぁブ」も、ね。
ジョン節全開。こういうこぶしって、作曲したときはもちろん考えてなかったんでしょうねぇ。
歌ってるうちに自然とこうなっちゃうんでしょうね。それがジョンなんだなあ。

ポールの場合、曲によってボーカルスタイルが変わりますね、特に後期に顕著に。「この曲はこういうふうに歌おう」とか、決めてから歌ってるような気がする。器用でいろんな声が出せるからこそ、そうなるのでしょう。いわゆるテクニシャン。
ジョンの場合は、根っからのソウル・シンガー。心の叫びをただ歌うだけ。
なのにそこには、40年経った今も人々の(私の)心をとらえてはなさない、永遠の輝きがあるのです。

語りすぎたかな(^^)
(なお、音源を提供してくださったさつきのじょんどう氏に、この場を借りて厚く御礼申し上げます)
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by gbsatomi | 2004-10-09 01:09 | LOVING JOHN & FAB4

世渡りの極意

b0036381_1214525.jpgこの夏、日光に行ってきました。何十年ぶりに見る東照宮。あのおさるさんたちも、もちろんご健在でした。

「見ざる・言わざる・聞かざる」  これができれば、かな~り世の中を上手く渡っていけるんでしょうねえ。でもそんな人生って味気なくない?って気もするんだけど・・・
しかし「口は災いの元」。 この○十年の人生で、何度もこの言葉を痛感したこともありました。だから「言わざる」については、比較的気をつけているほうかもしれない。
特に、現代のような「文字によるコミュニケーション」全盛の社会では、一層口を堅くしなければいけないことが多くなるでしょう。文字だけでは、感情は読み取りにくいしね。
ま、コミュニケーションの基本は、実際相対することだ思うけどね。

「見ざる」については、普通の人よりボケているので、人々が当り前のように見ていることを、私だけ見てなかったりする。まあ、注意力・観察力の問題でしょう。う~ん、今までに何度、すれ違った有名人を見逃してきたことか。

「聞きたいことは聞けず、聞きたくないことは耳に入る」 人生なんてそんなもの!?



なんて、投げやりになってはいけません。
やはり下の写真の、家康公のご託宣がすべてを物語っているのかも・・・b0036381_1232918.jpg
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by gbsatomi | 2004-10-08 01:14 | DIARY

わたしのジョン・レノン

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ジョン・レノンを偏愛するsatomiの、独善的マニアックなひとりごと。只今構想計画中。
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by gbsatomi | 2004-10-06 22:57 | LOVING JOHN & FAB4

我が家とその周辺に咲く花たち

四季おりおりの花をUPします。
まず、タマスダレ。今年は猛暑で咲くのが遅かったせいか、今頃まで咲いてます。
日陰の痩せた土でも必ず咲き、年々増えていく、いじらしい花。
洋名ゼフィランサス。
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ベゴニア。夏前に植えて、ずーっと元気がなかったのに、最近俄然咲き出した。
やっぱり今年の夏の暑さは、植物にとっても異常だったのかしらね・・・
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by gbsatomi | 2004-10-06 22:08 | FLOWERS


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ジョン・レノン「John Lennon /Plastic Ono Band」
まさに「ジョンの魂」がまるごとつまっているかのような、ジョンファンにはバイブル的アルバム。本当にジョンを好きじゃないと、重々しくて聴きにくいかもしれません。でも歌詞はともかく、サウンド面ではシンプルロックの原点のように思います。

「ロックするピアニスト」 ポリーニの「ショパンエチュード」。超絶技巧で弾きまくるこの爆弾のようなCDは、ピアノに興味がなくてもロック好きな人なら、きっと衝撃を受けるでしょう。数あるショパンエチュードの中でも
最高の1枚です。

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ジョンの魂 ~ミレニアム・エディション~

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