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媚びない美しさ、頂点を極める―荒川静香にみる女性美の基準―

さて、今日はにわかフィギュアスケート評論家と化し、トリノオリンピックチャンピオン、荒川静香さんを中心に今大会の女子フィギュアを振り返りましょう。
ただし、すべてのマスコミが型どおりに持ち上げているような取り上げ方ではなく、satomi流自分のことは棚に上げまくり文章で、恐れ多くも世界のトップアスリート達の、おもにビジュアル面を評論させていただきますことを、はじめにおことわりしておきます(汗媚びない美しさ、頂点を極める―荒川静香にみる女性美の基準―_b0036381_103434.jpg

荒川さんは前評判では金メダル候補ではありませんでした。日本3選手の中では、ミキティこと安藤美姫さんがやたらと騒がれていて、荒川さんのメディア露出度はあまり高くなかったような気がします。

ところがというか、やはりというか、「金」をとったあとはもう「荒川」一色。
インタビューや過去の映像を見ていくうち、私は彼女が好きになりました。
彼女は、日本ではきっと同性に好かれるタイプだと思います。
男性諸氏は、「キレイだけど、好みじゃないなあ」って人が結構いるのでは?
彼女が美人かそうじゃないか、は意見の分かれるところでしょう。
表彰台に立った姿は、フジテレビの安藤裕子キャスターが絶賛していたように本当に美しいと私も思ったけど、日本独特の、女性に対するほめ言葉―「かわいい」という観点からすると、彼女のビジュアルはその基準からちょいとはみだしてるから。

だって、たいていの日本人女性は一重まぶたで釣り目を嫌い、一重の人はアイプチなど使って二重を作り、マスカラべったり塗って目を少しでも大きく見せるメイクをします。そして、エラのはった顔型も嫌われ、芸能人アイドルなどに多いレモン形というのかたまご形というのか、エラがなく、アゴがつんと、とがったような顔型にあこがれます。
なぜそうかというと、おそらく日本人男性が、そういう好みの人が多いからだと思うのです。東洋人的な顔ではなく、目が大きく顔の小さい、西洋人顔をよし、とする風潮があるのでしょう。
おまけに日本人男性は、小柄な女性を「ちっちゃくてカワイイ」と好む傾向があるのではないでしょうか。アイドルと言われる人、小柄な人が多いですよね。(最近はモデル出身の長身タレントも多くなりましたが)

荒川さんは、こういう日本人男性の一般的な好みの女性像に、アンチテーゼを示す女性といえるでしょう。媚びない美しさ、頂点を極める―荒川静香にみる女性美の基準―_b0036381_1143762.jpg
釣り目にエラはり顔。長身・・・そういう自分の個性を殺すことなく、むしろ生かして、堂々と振舞っているように見えます。釣り目は、えてして「冷たそう」とか「イジワルぽい」と思われがち。でも彼女の場合、顔のパーツの並びが美しいのでその個性が生きています。鋭角的でテレビ映りの良いタイプの顔だと思います。そして、手足が長くほっそりとしながらも、決して華奢ではない引き締まった体つきが、演技を一層ダイナミックでゴージャスに見せています。媚びない美しさ、頂点を極める―荒川静香にみる女性美の基準―_b0036381_1283431.jpg(村主章枝さんは、エレガントですが華奢でスケーターの体格としては貧弱すぎ、あの大きなスケートリンクではちょっと映えない残念な体型だと思います。その悲壮感がいい、というファンも多いでしょうけど)
とにかく荒川さんのスタイルの良さという面は、かつての日本人選手では考えられなかったことでしょう。
(それでも、私は伊藤みどりさんを高く評価してるけど)


そして、彼女はとにかく媚びない。
インタビューの受け答えにも、作り笑顔をするわけでもない。
あまり感情を激しく出さず、金メダル決定の瞬間も、泣き崩れることもなくニコニコと笑顔でした。このへんもかつての日本人選手にはないタイプです。
愛想がいいわけじゃないけど、気持ちを包み隠さず本音で答える誠実な人だ、という感じがしました。

正直、これまで好きでも嫌いでもなかった荒川さんですが、なんだかファンになりました。
実は私は今回、スルツカヤさんが金をとればいいなあ、と思ってたのです。非国民と言われちゃうかもしれないけど。彼女が27歳になっても、ただ1つだけとり忘れているオリンピックの金メダルをとるために続けていること、おまけに膠原病を抱えてがんばっていること、そしてなんといっても女性美あふれるやわらかいしなやかな演技が大好きだからです。だから荒川さんの演技を見たときは日本人としては嬉しかったけど、「スルツカヤ、やばいぞ」なんて思いました。
オリンピックでは、えてして大本命と言われる人たちが金をとれないのですねぇ。

さてさて、これで女子に限っては「フィギュア大国日本」がますます印象づけられたことでしょう。なんたって、今回出なかった浅田真央ちゃんが控えてるんだもん。
私は、真央ちゃん大好きです。
媚びない美しさ、頂点を極める―荒川静香にみる女性美の基準―_b0036381_18323.jpgたしかにまだ子どもの滑りなんだけど、彼女は15歳にしてオーラを持っている。
それは、観客をなんだかフワ~っと幸せな気分にさせてくれるような、他のスケーターでは出せないもの。加えて抜群のジャンプ力と柔軟性。まだ背は高くないけど、手足は長く、これに身長が伸びれば申し分ないビジュアル。(顔は荒川さんとは正反対のタイプかな)
4年後に、今のジャンプ力が保持できているか、と心配されています。
やはり女性らしい体型になるにつれ、体が重くなって跳びにくくなるそうです。

安藤美姫さんは、今回もろにそういう面が出てしまいました。媚びない美しさ、頂点を極める―荒川静香にみる女性美の基準―_b0036381_173575.jpg
彼女が試合で4回転に成功したのは14歳のときと言うから、4年たち、体型もふっくらと女性らしくなった現在では、並大抵の努力では跳躍力を保てないのでしょう。
彼女の場合、マスコミが騒ぎすぎたと思います。そして周りの大人たちが、彼女をしっかりケアすることができなかったのでは。彼女は愛嬌もあり、華もあるので、やたらアイドル的にとりあげられてしまった。インタビューの答え方なども、少し有頂天になっている様子が伺えました。まだ高校生だから仕方ないのかもしれないけど、それだけに周りの大人がしっかり教育しなければいけないと思います。彼女には良いブレーンをつけてあげて、もともと持っている良いものを伸ばしてほしいと思います。
ある意味、安藤さんがスケープゴートとなって、荒川さんは余計なプレッシャーを感じず、マイペースで調整できたのかもしれません。

とにかく、荒川さんの金はあっぱれでした。
彼女が日本男性の審美眼を少し変えてくれないかな、と、若い頃長身(といっても164cmだけど)に悩んだ経験を持つ私は思います。
はあ?何この結び方。
(せっかく今日は格調高く?評論家気取りでいたのに・・・)

いや、学生時代の仲間で「俺、デカイ女嫌いなんだよ~」と、私の前でのたまう輩がいて、別に彼のことを好きでもなんでもないからいいんだけど、でもやっぱり失礼じゃない?なんてムカついていたところ、彼の彼女が私の横にきて、鏡の前で「わあ、satomiと私ってこんなに身長差あるのね。satomiって大っきいねえ~!!」としたり顔で言われたことがあるのですよ。彼女の身長152cmくらい。
「背が高いほうが、何を着ても似合うのよ!」と言い返せなかった私。
そのほか、私が好意を寄せる男性は私より背が低いとか同じくらい、という経験があったもので。

だから、何を言いたいかというと長身・クールビューティーの荒川さんタイプを良し、とする風潮が生まれればよいなあ、ということです。
以上、164cmで体重は若い頃の倍増とのウワサあり、顔のパーツはすべて○で出来てる、荒川さんとは似ても似つかぬ私の遠吠えでした。 ―完―  (^^)
by gbsatomi | 2006-02-25 01:29 | DIARY


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