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ジョージとジョージを考える

えーっと、ジョージ・ハリスンのことではありません。
ジョージ・マイケルとボーイ・ジョージのことです。

まず、ジョージ・マイケル。ジョージとジョージを考える_b0036381_240229.jpg言わずとしれた、80年代の人気ポップ・デュオ「ワム!」のボーカリスト。解散後もソロとしてメガヒットを飛ばし、英国を代表するシンガーとなっている。「ラスト クリスマス」は 中学の英語でも習うほどで、日本のクリスマスソングのスタンダードとなっている名曲。

そしてもう一方、ボーイ・ジョージ。
ジョージとジョージを考える_b0036381_2405881.jpgこれまた80年代。「カルチャー・クラブ」のリード・ボーカリストとして華々しく活躍しましたねえ。「♪カマカマカマカマ カマカミーリオン」と聞いたら洋楽に疎くても知らない人はいないのでは?なんかのCMにも使われてたし。特異なルックス。一度見たら忘れられない、存在感のある人です。


そして、ジョージとジョージの共通点・・・名前だけじゃなくて「ゲイ」であること。

昨年末、この2人の話題が同時に出て「!」と思った。
ジョージ・マイケルはドキュメンタリー「ジョージ・マイケル~素顔の告白」が12月23日より上映、ボーイ・ジョージは彼の半生を描いたミュージカル「TABOO」のライブ映像が12月24日より上映されているのだ。またなぜに時を同じくして、それも両方とも渋谷で?
どっちも見たい!いえ、別に2人の熱狂的なファンではないんだけど。
私の場合、(普通の人とやはり感覚が違うのかしら?)映画はハリウッドの超大作などより、こういう独立系ミニシアターで上演されるようなものに、興味を持ってしまうのです。
しかしねえ、この忙しい年末、渋谷までわざわざ行くことなんてできないわ・・・と残念に思いながら新年を迎えたのであった。

「ジョージ・マイケル~素顔の告白」は、彼が赤裸々に今までの人生を語っているようで、ワム!でセンセーショナルなデビューを果たしたときから、レコード会社と争ったり、わいせつ罪で逮捕されたこと、最愛の母と恋人の死・・・そしてカミングアウト。ゲストも豪華でエルトン・ジョン、スティング、マライア・キャリー、ノエル・ギャラガー、そして“同士”ボーイ・ジョージなどがコメントをしているようです。
彼のボーカルはとっても好きなので、今まで彼本人にはさほど興味はなかったけど、こんな映画があるならぜひ見たい、と思います。ところが、1月は12月にもまして、時間的・精神的に余裕のない私。いつまで上映されるのかなあ、と調べたら、「1月中は確実に上映いたします」とつれないお返事。まあねえ、あんまり興行的には見込めないんでしょうねえ。できれば3月半ばまでやってもらえたら嬉しいんだけど。

そしてボーイ・ジョージの「TABOO」は、渋谷でももっともっと小規模な(なんと40席!)映画館で上映されているという。
能書きは
『ロッキー・ホラーショー』よりも華やかでシニカル
『ヘドウィグ&アングリーインチ』よりもクールで切ない…
ボーイ・ジョージの半生と共に綴られる80年代ロンドンへのオマージュ

2003年度オリヴィエ賞受賞!
2004年度トニー賞4部門ノミネートの大ヒットミュージカル『TABOO』ライブ映像が遂に日本上陸!!
ということです・・・すごいじゃん、これ!
(なのになんで「40席」なの~?)

そうそう、「ヘドウィグ」のときも、やはり渋谷の独立系1館だけの上映で、とても見に行きたかったのだけど、その頃まだ息子たちが小さくて、とてもママのお遊びで渋谷まで映画見に行くということはできなかった。後に、偶然にも飛行機の中で見ることができ、隣の息子たちを気にしながらど派手な映像とシュールな世界に浸ったものでした。
日本では「ゲイもの」は、一般受けしないんでしょうかね。

こんなこと書いてると、私ってまるでゲイとかホモとか、おかま・・・そっち方面が好きなの?って思われちゃうかもしれない。
いえいえ、決してそういう趣味があるわけじゃないんだけど。
でも何というのかな。何か彼ら(ジョージ・マイケルとボーイ・ジョージ)をイメージであらわすと「哀」という文字が出てくるのですよ。
同性愛者の気持ちがわかるわけではないが、他人には理解されにくい自分の本質を嘆いているような、愛に飢えているような、そんなふうに見えちゃって。何か手を差しのべたくなるような気がするのです。

そう思うのは、学生時代のクラスメイトだった「しんちゃん」の影響が大きいかも。
しんちゃんは、いわゆるゲイだった。いやホモなのかおかまなのか、そのへんの線引きはよくわからないが。
1年のとき自己紹介で「美しいものが好きです。玉三郎が大好き」と言ってちょっと目立っていた。身長は低くて、なよなよしたその風情、しゃべり方は完璧に私より色っぽかった。色っぽい、って男の色気じゃなく、もちろん女の色気です。クラス中の女子で彼ほど色っぽい子はいなかった。なのに濃いヒゲが点々と生えていた・・・
しんちゃんは女になりたかったようだ。性格もそのへんの女の子より、ずっと良かった。
3年になってクラスが変わり、久しぶりに見かけたとき「あ~らあ、satomi~い、げんきぃ~?」といつもの色っぽい仕草で話しかけてきた。私が返事すると「そうねえ、アタシはねえ・・・」とオネエ言葉になっていた。(2年のときまでは『ぼく』って言ってたのに・・・)

しんちゃんと個人的に親しかったわけではないし、卒業後は噂は少し聞いたけど、今どうしてるのかはしらない。でもあるとき彼が「アタシはね、美しいものが好きで、そういうものにあこがれるの。そうなりたい、と思うのよ。でもねえ・・・(ため息)アタシは双子で、片割れは女なの」と、悲しそうに言ったことが忘れられない。
もしかして、性同一性障害だったのかもしれない。でもその頃はそんな病気は認知されていなかった。「おかま」なんていう言葉が、彼(彼女)を傷つけていたのかもしれない。そのへんはよくわからない。

でも、こうやってしんちゃんのことを振り返ると、私がジョージ・マイケルや、ボーイ・ジョージに、そして物語のヘドウィグに、どうして不思議なシンパシーを覚えるのかがちょっとわかった気もする。

なんか、彼らって人生を普通の人の2倍生きてる、というか2とおりの人生を生きてるというのか、そんな気がして、だからこそ深い人々なのでは、と思ってしまう。

そういえば私、カルチャー・クラブを見に行ったんだわ。1984年@武道館。
ボーイ・ジョージがなかなか姿を見せずに、声だけ「Hoo~Hoo~」と何回も言って観客をじらしていたことを思い出す。その言い方ってね、あのHGの「フォーっ!」と同じだったよ。
ゲイの人独特の言い方なのかな、いやHGはまったくの作りキャラだけど。
あ、でもこんなふうに「キワモノ」扱いされるのを、あえて道化になってたボーイ・ジョージは一番嫌がってたのかもしれない。とは私の推測で、真相はわからないけど。

とにかく、この2つの映画、どっちも見たいのです。
http://www.wisepolicy.com/george_michael/top.html

http://www.wisepolicy.com/taboo/
by gbsatomi | 2006-01-06 02:46 | MUSIC


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