雑草魂

三寒四温をくりかえし、桜前線も北上していよいよ春がやってきた。
花咲き乱れる春。桜はもちろんのこと、いわゆる園芸種、ガーデニング用の花が家々を美しく彩るさまを見るのも楽しい。
しかし、この時期私が最も心ひかれるのは、道端やアスファルトの舗道の際に咲く、かわいい雑草の花たち。
誰にも手をかけてもらうこともなく、当り前のように踏み潰され、ときには冷たい雪をかぶっても、ちょっとした土から養分を吸い取り、毎年春に必ず花を咲かせる。
なんとたくましく、いじらしいことか。
ゴージャスな花もいいが、私はこういう雑草・山野草の類が大好き。こういう花を見ると、遠く幼ない日、花を摘んで遊んだ少女の頃を思い出す……なんて乙女チックなノスタルジーに浸る自分を笑ったりもする。

そして、雑草といってあなどることなかれ、それらの花は本当に愛らしく、また色もきれいなものが多い。
かつて昭和天皇は「雑草という名の植物はありません」と言われたそうだが、まさにそのとおり。雑草ひとつひとつ、立派な名前を持っている。
立派というよりはちょっとひどいというか、かわいそうな名前がついているものもあって、それが雑草たる由縁か。


例えばこの時期、これが咲くとわけもなく嬉しくなってしまう「オオイヌノフグリ」。
b0036381_156085.jpg 小さい花だが、この花の青色は園芸種にはめったにない、ピュアブルーだ。澄んだブルーと、葉っぱの緑色がなすあざやかなコントラストに目をうばわれる。おまけに「こんなところに」というような殺風景な場所(マンホールのふた部分など)に咲いているので、なおさらありがたい。
し、しかしですよ。
「イヌのフグリ」とはあまりにも、アレじゃないですか。。。。。「フグリ」=「陰嚢」。要するに、♂のあそこの、あれでしょ。イヌのね……なんか、あんまりじゃな~い?こんなかわいい花にこの名前。もうちょっと、他の表現はできなかったのだろうか。


そして、なぜか我が家の周辺では見られないが、本によると全国的に分布しているという花、「ヘクソカズラ」。
b0036381_1564957.jpg私が初めてこれを見た場所は、東北自動車道那須インターの出口付近。フェンスにからまり咲いていた。白地に赤がかわいい、一度見たら忘れられない花なのに名前がヘクソ…言うまでもなく「屁」と「糞」のこと。
葉っぱや実をつぶすと悪臭がすることからついた名前というが、なんだかねえ、そういう「負」の部分を名前にしなくてもいいのにね。

まあ、このヘクソカズラが咲くのは夏だというし、残念ながら我が家近くでは見られないので、ここはひとつ、近所で見られるこの時期の雑草、いや山野草をあげてみましょう。

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ホトケノザ」。
「仏の座」、むかいあってついている葉っぱが、釈迦の座る蓮華座のように見えるのが名前の由来という。花としてはヘンな形だが、色鮮やかで、雑草といってもそれなりに美しい。

b0036381_203663.jpgナズナ」。
おなじみ、「ペンペングサ」。
女性で、これで遊んだことのない人はいないのでは。
花としては小さく、評価できるものではないが、ひっぱってペンペン、と鳴らして遊ぶ「実」の部分は、なんとなくハート形にも見えてかわいい。

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ハコベ」。  
これも何の変哲もないただの雑草かもしれないけど、オオイヌノフグリと並ぶ、私のお気に入り。白く小さな花の清楚さ、なよなよとはかなげに横に広がる葉っぱの質感が好きです。

そして、もう少しすると咲いてくる花たち。

b0036381_231999.jpgヒメオドリコソウ」。   
花は小さいピンクだが、葉っぱの一番上の部分が赤紫色で、独特の存在感がある。


b0036381_0114712.jpgトキワハゼ」。
これを家のすぐそばで見つけたとき、初めて見てとても珍しくて「ラッキー!」と喜んでしまったが、どこにでもあるそうだ。
でもこの花の愛らしさは天下一品。
だって、小さいのに白一色じゃないところがいいでしょ?b0036381_0245485.jpg


カタバミ」。
これこそ、「雑草」以外の何物でもないかもしれないけど、黄色い花をつけてる間はかわいいので許す。

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ネジバナ」。  
これはもうかわいくてかわいくて、この種がどこかからとんできて花が咲いたあかつきには、何かいいことがあるような…とても雑草とは呼びたくない花。実際ランの仲間だそうだ。我が家の裏が、まだ空き地だったころにこれが群生したことがあり、道行くおばさんが必死に摘んでいた。私の土地でもないのに、「ちょっと摘みすぎじゃな~い?」と言いたくなった。


b0036381_0161455.jpgニワゼキショウ」。
漢字で庭石菖。ちょっときれいな名前でしょ。これはちょっと遅く、毎年5月頃に我が家の前の公園にざーっと群生する。色は濃いピンクのほかに、うすいピンク、うすいブルーがかった白もある。次男が小さいとき、これを摘んで「はい、ママ」と持って帰ってきた。すぐ一輪挿しにさしたが、瞬く間にしおれてしまうのが残念。


b0036381_218591.jpgハルジオン」。  
春紫苑。これもきれいな名前。といっても、花を見ても何のありがたみもないほど、そんじょそこらに咲いている。もとは鑑賞用に輸入したものが、野生化したらしい。ミドリガメと同じようなものか。良く似た「ヒメジョオン(姫女苑)」は、このハルジオンに追われてその生息場所を街中から郊外へ移した、ということ。


他にもまだまだたくさんあるかわいい雑草の花々。
巨人の上原投手じゃないが、「踏まれても踏まれても強く生き残り、春にはそれなりの花を咲かせる」雑草に見習って、強く生きていきたいものである。あ、そうそう、かわいくってはかなげなところも真似したい…けどこれは無理そう。
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by gbsatomi | 2005-03-30 03:13 | FLOWERS


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