兄弟 【Part1 いかにして育てるか】

普段テレビドラマなどまず見ない私が、5日連続でかじりついて見たドラマが終わった。
11月17日から放映された「弟」(石原慎太郎原作)。
石原裕次郎のファンでもないし、その全盛期も知らない私だが、この、日本でも超有名な兄弟がいかにして育ち、どんな人生を送ったか、ということは何年前だったか、原作が出たときから興味があった。
なぜ興味があるかというと、男の子二人を育てるうえで、いつもその育て方を模索しているからだ。
原作は、当時本屋でむさぼるようにして読んだものだ。しかし、読みすすめていくうちに「やっぱり買うのはやめよう」と思った。
日本のケネディ家みたいな家の話は「しょせん、庶民には参考にならないわ」なんて思ったからだ。

しかし、ドラマは夢中で見てしまった。ドラマだから誇張もあるだろうが、よくできたものだったと思う。
私のように、普段見ないけど見たという人がたくさんいたのか、5日間連続視聴率20%以上という快挙を成し遂げたようだ。

男の子というものは、母親にとって全く未知なる存在、違う生き物のようである。
女にはどうしてもその生態が理解できない部分がある。例をあげるとキリがない。「なぜズボンのポケットからあのように奇っ怪なものが次々と出てくるのか」「なぜ学校での出来事を逐一言わないのか」「なぜしょっちゅう取っ組みあってじゃれているのか」「なぜ私より背が低いのに私より足が大きいのか」……(これは違うか)
そのような「生き物」を幸か不幸か二人も授かってしまい、その育て方についてはいまだ試行錯誤の連続である。

結婚まもない頃、姑と一緒に入院中の実家の母を見舞ったときのこと。病院の廊下で偶然、私の従姉とすれ違った。彼女は5才と2才の男の子を連れていた。姑は、私が従姉を紹介するとにこやかに挨拶したが、彼女たちと別れたあとこう言い放った。
「男の子二人の子育ては一番難しい。母親の力量が問われるっ!」
何だかその言い方は気分良くなかった。「私の従姉のことをそんなふうに言わなくていいじゃない」と思った。まさか5年後に自分が力量を問われる立場になるなど想像もできなかった。
今、姑は私のことを「お手並み拝見」と思っているに違いない。「あなたの息子よりずっと立派な人間に育ててみせるワ」と心に誓っている。(だ~いじょうぶ?)

さて、そういう私に対して、実母の意見はこうだった。
「とにかくお兄ちゃんを優遇しなさい。何でもお兄ちゃんのほうが上、と位置付けなさい。そうすることによって弟は兄を敬うようになるし、そんな弟を兄は可愛いと思うようになるのよ」
母によると、兄弟は長じて仲が悪くなる場合が、えてしてあるという。世界でたった二人の兄弟なのだから、とにかく仲良く育ってほしい、と願っていたようだ。
当時30才だった私は、この意見に反発した。「どうして?そんなことしたら、弟は『兄ばかり可愛がられて自分は差別されてる』って思うじゃない。そしたら兄を敬うことなんてなく、仲悪くなるわよ、兄弟は平等であるべきよ」
「でもママはいろいろ見てきて、やっぱり長男をたてて育てた兄弟ほど、大人になって上手くいってることが多いのよ」
今では遺言となってしまった母の言葉だが、私は当時どうしてもそれに同意できなかった。そして意識的に長男をたてるようなことはしなかったと思う。しかしこの母の意見というのはボディブローのようにじわじわと効いているかもしれない。
(ドラマでは、兄、慎太郎氏は父亡き後「石原家の家長」として扱われていた)

母親としてはやはり、長男に比べてどうしても弱い立場の次男の肩を持つことが多い。例の従姉が、私が次男を出産したときに言った。「絶対、下の子のほうがかわいいと思うようになるわよ」この言葉の意味が最近わかってきた。
次男は外でどんな顔をしていようと、我が家では常に最年少。つい、いつまでも赤ちゃん扱いしてしまうのだ。
今夏、長男が私の背を越えたときに次男は必死で背伸びして、「ほら、ボクもこんなに大きくなったよ」と言った。それでも私よりまだまだ小さいが。そんな次男に私は「いい~の!あなたは大きくならなくても。このままでいいの!」とほっぺを思いきりなでなでしてしまう。

彼らが幼い頃、よく私に聞いた。
「ねえ、ママ。ママはぼくらのどっちのほうが好き?
「どっちも好き」
「でもホントはどっち?ねえ、絶対怒らないから教えて」
「だからどっちも好きだってば」
「でもさあ、本当はどっちかが好きでしょ、ねえ、教えてよ。怒らないからさ~」
だから、どっちも好きなんだって。たった二人しかいない子どもに優劣などつけられません。(5、6人いたら多少の好き嫌いはあったかもしれないけどね…)
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by gbsatomi | 2004-11-25 17:59 | DIARY


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